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医療事業シンポジュウム 2017 .06 in TOKYO 開催要項

【開催日】2017年6月22日(木)
【場   所】東京国際フォーラムガラス棟会議室(6階)G610号室
【時   間】14時00分~17時00分
【主   催】MiMコンサル株式会社  代表  中嶋吉男
【協   力】日本医師会ORCA管理機構株式会社
                    公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会  埼玉県支部

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ラジエンスウエア株式会社(代表 中嶋吉男)は、MiMコンサル株式会社が主催する医療現場の生産性を向上させる「医療シンポジュウム2017.06 in TOKYO」へ協賛しました。
「医療ユーザーを獲得するための営業手法を考える」をテーマに、「ORCA普及に向けた課題と対策」「ORCA関連ソリューションの提案方法」「医療情報セキュリティ関連の商談対策」「クラウド事業展開の課題と商談対策」など医療機器やソフトウェアのメーカーや医療コンサルタントなど多くの方々がテーマ毎に協議し発表を行いました。

発表内容をご紹介

医療現場が求めるICTシステム

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MiMコンサル株式会社
代表 中嶋吉男

厚生労働省の方針は、2020年までにICT化を促進し、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現する方針を打ち出しています。

ICT化を推進するには、先ず、患者視点に立ち「良質な医療を安定的に提供する」というヴィジョンを共有することが重要である。と私は考えます。

このヴィジョンを確立させるには医療従事者が心身ともに健康で生き生きしていなければなりません。それには、作業のムダを省き医療従事者の負担を軽減する仕組みが必要です。
ここで、ICT化の役割は大きいと言えます。

ICT化の理想的な姿は、診療を妨げない、診療を支援してくれる、うっかりミスを防いでくれる、など良き相棒であってほしいです。

具体的には、mIA(メディカル インテリジェンス アシスタント)として、音声やジェスチャーで操作や記録ができる、そして隅々まで気配りが行き渡っている相棒役が求められます。

それと、現在、京都大学を中心に進めているEHR(エレクトリック ヘルス レコード)の整備も重要な役割となります。
これは、医療機関にあるデジタルデータを信頼できるセンターへアップロードする仕組みです。医療機関の連携も進み、患者さんはいつでも自分のデータを確認できる次世代型のシステムです。

今後は、患者自身が自分の病気について良く理解して治療を受けることで、医師と患者の信頼関係を築く時代になりと思います。診療情報は患者に帰属するという考え方に立ち、その必要性からICT化の推進につながるのではないでしょうか。

  今後のレセコンへの期待  

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日本医師会
ORCA管理機構
株式会社
部長 福田知弘

日医では、平成13年11月、「日医IT化宣言」を公表し、自ら先頭に立って医療現場のIT化を推進するため、各医療現場に標準化されたオンライン診療レセプトシステムを導入し、互換性のある医療情報をやり取りできるようにする「ORCAプロジェクト」を推進してきました。

そして、医療分野のIT化を取り巻く変化に対応するため、「日医IT化宣言2016」を打ちだしました。
機微情報で医療情報のやり取りを高いセキュリティを確保したネットワークが実現し、医療機関においても安心して電子紹介状などのやり取りができる環境整備することに加え、活用の範囲を広げ、医療の品質向上に貢献するというものです。

この背景には、診療報酬申請目的のレセコン導入件数は飽和状態となりつつあり、今後は、生涯保険情報統合に向けた情報活用基盤の整備が必要である。という認識があるからです。

この実現に向け、ORCA管理機構では医療機器・ソフトウェアのカタログやシステム運用のサービスなども紹介できる機能を拡充します。そして、クライド化を推進することで、情報の蓄積・共有だけでなく情報を活用した医療を実現する基盤整備を推進します。

テーマ毎のグループディスカッション
(代表的なもののみ)

ORCA関連ソリューションの提案方法 

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レセコンを導入している医療機関では、診療報酬以外にも予約やオーダリングなど様々な機能を追加したいという要望がある。

自社製品としか連携できない他メーカーのレセコンと異なり、ORCAにはインターフェイスの柔軟性があり、様々なメーカーのソフトウェアと連携できることが強みである。したがって、メーカー依存するのでなく、多くの製品から医療現場に必要なものを選ぶことができる。

一方、これらの製品を導入するに当たっては、「品質の高い医療を安定的に継続的に患者へ提供する」のに貢献する付加価値が必要となる。

一つの提案軸として、医療スタッフの働き方改革があるのではないか。質の高い医療を安定的に提供するためには、医療スタッフの定着率を高める必要がある。

3Kと言われる医療スタッフ、特に看護師の離職率は、2016年では常勤看護師が10%超、新卒看護師では1年以内の離職率が7%を上回っている(日本看護師協会発表資料)。
その理由の一つに、看護職員のワークライフバランスが保てない、つまり、看護師の数と業務量が不均衡な状態であることが挙げられている。

医療機関は民間企業と比べ、残業を規制するための業務の見える化や情報共有など遅れを取っているので、ORCAへオーダリングシステムや予約機能など、業務効率化の機能を搭載することで、付加価値を提供できる可能性があるのではないか。

医療情報セキュリティ及び
クラウド化に向けて

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医療情報のセキュリティが脆弱の場合、情報漏洩や改ざん等のリスクが発生する。医療情報は機微情報なだけに、セキュリティを堅牢にする必要がある。

現在、医療分野におけるICT利活用に向けた取組として、医療情報連携基盤(EHR)が推進されている。

EHRを推進すると同時に、医療機関でのシンクライアント化を進めることで、セキュリティのレベルを高めることが可能となる。

その一方、情報管理のシステム環境が整備されても医療現場にとっての使いやすさを実現することや、医療現場のスタッフ自身のリテラシー向上も必要である。
情報閲覧時のカード認証やシングルサインオン、ヒューマンエラーが起きない運用ルールの整備などが重要なファクターとなる。

総  評

活気ある討議と交流ができた
シンポジュウム

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株式会社スタジオ02
代表 大関 暁夫

各テーマに沿って、有意義なディスカッション、そして発表がなされた。
成果を出すには、「行動量」×「知識・情報量」が必要である。成果が出ないのは、行動量もしくは知識・情報量のいずいれかが、欠けていることになる。

本日のシンポジュウムでは、知識量・情報量を増やすことが目的です。
これを成果へ繋げるために、行動へ移すだけでなく、行動量を増やしていただきたい。

シンポジュウム全体的にみなさん笑顔で、活気ある討議と交流ができたようだ。
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